にくの主に宝塚ブログ

主に宝塚歌劇についての愛と境界悪性卵巣嚢腫羅患記録。

【映像観劇】花組バウ公演ノクターン-遠い夏の日の記憶-

こんにちは、にくです。いつも当ブログをお読み下さりありがとうございます。

 

れいちゃん(柚香光)お披露目公演中と云うワケで、彼女のバウ初主演作品がスカステで放映されていましたので、久しぶりに見てみました。

kageki.hankyu.co.jp

2014年公演今から6年前、みりおさん(明日海りお)お披露目公演辺りに上演されていた様な気がします。

れいちゃん、あきら(瀬戸かずや)、マイティー(水美舞斗)が美しくて麗しくてかなりヤバくて、コレホンマに6年前の公演か?と思ってしまいました。

れいちゃんの、清々しい表情で気持ちよさそうに伸びをしながら歌っている冒頭シーンが印象的でした。可愛くて。

ツルゲーネフの小説が原作と云うワケで、なんとなく暗い印象を持っていたので、そんな爽やかな冒頭シーンが意外だった事も覚えています。

 

そして、95期のれいちゃんが主演で、ヒロインが88期の華燿きらりさんだった事。

7学年差ってすげぇな。と。

今の花組で云う所の、100期の聖乃あすかくんの相手役として93期の退団したけどべーちゃん(桜咲彩花)とか?

 

そんな学年差を感じさせない、ダンサーきらり姉さんとのダンスは美しくて素敵でした。

 

前置きはさて、ストーリーとしては、没落貴族のわがままお嬢様として取り巻きとふざけながら生活している、きらりさんジナイーダと休暇で田舎に来たれいちゃんウラジミールが偶然出会い、恋に落ちるて気持ちが通じるまでの悲喜交々です。

 

そして、この当時のロシア貴族にありがちな不倫、浮気が付き物です。

アンナ・カレーニナとか。

アンナ・カレーニナは愛がメインテーマですが、こちらはロシアの貴族社会の薄汚い所が結構具体的に描かれていて、其の胸糞悪い中でのウラジミールのピュアさが引き立てられて、ウラジミール可愛い(きゅん)となりました。超絶ひたむき。

 

ただ、こういう物語に在り来りな「恋は突然に」が突然過ぎてびっくりしました。

取り巻きと遊んでいるジナイーダと出会い、酷い仕打ちを受けて(ジナイーダ的にはからかい半分、気を惹きたい半分だけどひどすぎる仕打ち)怒って自宅に戻って来ると

♪ジナイーダ~♪とご機嫌に恋に落ちた歌を歌っているウラジミール。

 

「ええ?あんなに怒ってたのに!?突然過ぎるやろ」

 

と思いつつも、ロシア文学界(?)での恋のきっかけは、一目惚れ一択なので其処はしょうがないのでしょうか。

 

とは言え、一緒にピアノを弾くシーン、少し手が触れ合っただけでお互いにドキドキ赤面している所なんて、甘酸っぱ過ぎてキュン死にしそうになりましたよ。

ウラジミール顔に出過ぎ。そこがまたピュアで可愛いながら、恋をした青年の色気が出ていたりして、なんだこれ?と云うヤツ。

 

そして色々な事を経験する度に喜怒哀楽がとてもストレートで、ウラジミールが憑依している演技に心を打たれました。父と対峙する所とか。

 

そんな息子の気持ちを知っての、ウラジミール父のあきら。

大人の色気と云うか、家族に内緒で遊びまくっている裏の顔を持っていると云うか、ミステリアスな魅力が溢れていて大変素敵でした。

ミステリアス通り越して相当悪い男ですけどね(笑)でも、息子の事は可愛がっている。

 

ジナイーダの取り巻きの一人、マイティーですが彼は、その他の取り巻きとは一線を画している感じの「何かあるやろ?」感がバリバリ出していて少し怖かったです。

実は大人の関係なのかな?とか。

 

そして、ヒロインのジナイーダきらりさん。

現実(財産が無くなる)を見たくない為に遊び惚けているけど、ウラジミールに対する気持ちも本当だし、かと言ってお嬢様育ちなので惨めな生活もしたくないと云う葛藤がいじらしくて、そんな彼女のツンデレ具合がヤバかったです。

 

その他の脇役陣も名演技で本公演にも負けず劣らずの素晴らしい公演だと感じました。

 

そんなこんなで、当時の花組下級生→現在の主力メンバーとなっているワケですが、その底力と云うか、ポテンシャルが高かったんだなっと改めて感じた次第です。

 

 

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