にくの主に宝塚ブログ

主に宝塚歌劇についての愛と境界悪性卵巣嚢腫羅患記録。

【NHK】劇団四季 終わりなき苦闘【クローズアップ現代】

蝉の声が聞こえていますが蒸し暑いですね。こんにちは、にくです。いつも、当ブログをお読み下さりありがとうございます。

 某SNSで話題になっていたので、ほぼ宝塚歌劇限定ですが観劇を趣味とする者として、国内演劇界での最高峰と言われる劇団四季がこの時期に何を考えてどう行動しているのかが、気になったので録画して視聴しました。

 

劇団四季の目指す所

劇団四季の創設者である故・浅利慶太氏は生前

「演劇を通して人生のすばらしさを伝える」

と云う言葉を残しておられた様で、平たく云うと「見に来て良かったな、こんな素晴らしい事があるなんて人生捨てたモンなない、明日も頑張ろう」と云う事ですよね。

宝塚歌劇にも根底には通じるモノがあって、宝塚歌劇の様に夢々しさが無い分、より人間臭さと云うか一般社会人の意識に近い所に位置している様に感じました。

 

戦後に創設されて以来、何度かの苦境があったとの事ですが、今が最大の危機

1000公演以上の中止、客席数を減らす事で赤字続きの経営状態。

グッズや映像や音楽メディアの販売が無い分、余計にチケット代の減少が影響しているのでしょうか。

 

劇場の感染リスクを可視化

俳優の飛沫が客席にどう影響するのか、と言う科学的検証が行われ

結果、発声トレーニングを積んでいる劇団四季所属俳優の発声による飛沫は、一般人の其れよりも飛散範囲が少ないと言う事が分かりました。<腹式呼吸による発声で。

其の事により、劇場内でどの程度まで舞台からの飛沫が客席に影響するのかを検証され、対策を立てる事が出来、再開の足がかりになっていました。

科学的検証、大事ですよね。

劇団四季の社長が、「今まで見えなかった敵が少し見えた気がします」と言う言葉が印象的でした。

 

俳優たちの苦悩

 

自粛中、医療従事者等の最前線で働いてくれる人たちが居る中、自分たちは何もする事が出来ないもどかしさを感じつつ過ごし

再開に向けての稽古中は、より繊細に具体的にお客様がより共感できる様に演じなければならないと、演じる難しさを感じながらも、やはり自分が俳優を目指したきっかけを思い出し原点に立ち返っている所。

 

見た感想

対面を避ける風潮が広がっているこのご時世に、対面でのパフォーマンスをする事自体を批判的に捉えられがちかと、勝手な印象を持っていた所があったので、そんな事は分かった上で前向きに進んでいる事。

演劇の劇場で感染クラスターがあった事により演劇界自体への風当たりが強くなったり、所属俳優が感染したりと、リスクを抱えながらも

公演を再開させるべく、経営陣、俳優陣が共に同じ方向を向き、各々がやるべき事である感染対策、パフォーマンスの洗練に全力を注いでいる事に安心しました。

しかし、どうしてもリスクを避けられない舞台上の俳優達には

「命をかけてやってくれるのね?」と云う意識確認を行うと言われていた点に、少しひっかかりを感じてしまいましたが・・・

母体あっての俳優達。そのへんのパワーバランスが少し心配ではありました。

※月イチのPCR検査実施等、対策は講じられている様です。

劇団四季は、対面でのサービス提供のみを重きに置いている様に感じた所があるので、このご時世にどうしても厳しい状況に陥ってしまいますが、

「演劇を通して人生のすばらしさを伝える」

をモットーにずっとずっと続けて欲しいと思います。

 

演劇は人類にとって必要な無形財産であります。

 

 

 

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