にくの主に宝塚ブログ

主に宝塚歌劇についての愛と境界悪性卵巣嚢腫羅患記録。

【映像観劇】月組バウホール公演Anna Karenina

メリークリスマス。こんにちは、にくです。

いつも当ブログをお読み下さりありがとうございます。

 

満を辞して映像で拝見いたしました。

美弥るりか氏のバウ単独初主演公演の映像。

千秋楽はライブビューイングまで行われた超人気公演でしたねー。

 

この物語の映画版で

この時代の「デキる貴族は結婚しても恋愛を楽しむのがオツ」的な感覚が、現代では全くと言って良い程、受け入れられなく、世間のバッシングが凄かったと云う話を聞いた事がありまして

 

現代日本でも、芸能人の不倫ニュース如きで芸能生命が終わらせられる程のバッシングが激しい事に、私は辟易しておりますが(他所の家の事なんて放置しておいてあげようよ。と言う感覚です。)

 

どんなに純愛を語っていた所で不倫は不倫、ダメ絶対!と云う気持ちも分からなくも無いのですが、所詮不倫の話、ヒロインのアンナはあんまり好きになれなさそうな気がしていました。

 

ですが

めっちゃ分かる!!!皆の気持ちめっちゃ分かる!!!

 

所詮不倫の話ではありますが、そこを美しく純愛(なのか?)の方向へ導く宝塚歌劇の演出流石!!となりました。

 

皆、不倫が悪!!ダメ!!と拒否反応を起こす理由は、

「自分の気持ちばかり優先して夫や子供の気持ちを考えてないじゃないか!!」

と云う事だと思うのですが

 

アレクセイもアンナもカレーニン氏も、自分の気持ちではなく相手の気持ちを考えた言動で三者三様に苦悩している所に心を打たれました。

レーニン氏だけは、初めは自分の事しか考えて無かったですが、妻がアレクセイに恋をしていると分かって、そんな妻を許せずにいましたが命の危険を知る所で受け入れる事が出来てからは良い男に変わりましたしね。

更に、要所要所で夫妻の息子(蘭世惠翔)が、純真無垢な様子で存在をアピールするシーンが余計に、三人の心に波風を立てていたりする所がまたグッと来るワケです。

 

揺れ動く心情、抑えようと必死に平静を装う姿、苦悶する表情

 

どれもが美しく、不倫モノの真骨頂を見た気がしました。

不倫の当事者の2人が遊びまくっているチャラい人間なのかな?と思いきや、軍隊でも優秀な人間で同性からも人望が熱かったり、真面目で貞淑な人間であったりする所が、二人の気持ちの本気度を表しているな、と。

 

メインキャスト3名

アレクセイ役:美弥るりか

アンナ役:海乃美月

レーニン役:月城かなと

 

最高のパフォーマンスで、私がこの不倫物語に心を打たれたのは彼らだからだったと思います。

美しい容姿に加え、それぞれの役に寄り添った丁寧なお芝居が超絶美しくて素敵でした。

 

脇役では、アンナの兄役の光月るう氏、アレクセイの友人役の英かおとくん、夫妻の息子、将校、執事と大活躍していた蘭世惠翔くん、キティ役のきよら羽龍ちゃんも皆、印象的で素敵でした。

 

そんなワケで、久しぶりに?良作に出会いました。

 

 

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