にくの主に宝塚ブログ

主に宝塚歌劇についての愛と境界悪性卵巣嚢腫羅患記録。

宙組大劇場公演エルハポンを観てきたYO-作品の楽しみ方-

瀬央ゆりあのファーストフォトブックの扮装ゲストに宙組の夢白あやが出ている様ですね。なんかエモい気がするのは私だけでしょうか。こんにちは、にくです。

いつも当ブログをお読み下さりありがとうございます。

 

宙組大劇場公演

宝塚ミュージカル・ロマン 『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』

 

この作品について、前情報や時代背景が公式サイトに結構なボリュームで掲載されていて、私は興味深く読んでいて、和洋折衷なビジュアルを始めストーリーにも期待を寄せていたワケですよ。

だって、史実を織り交ぜた時代背景に其れに沿ったエピソード(強欲成金や日本人奴隷)があったりして、見ごたえありそうだったんですよ。

 

なのに初日が明けた辺りから、駄作だとか意味不明だとかギャグ作品だ

とか、色々な負の情報ばかりが入ってくる様になりまして。

 

でも私の中では、そんな駄作とか何とか言ってるけど、ちゃうやろ?的に期待を持っていたワケです。

 

しかし今回は

いやぁ~、世の中のレビューは当たるよね。

という感想です

ちなみに、かの駄作と名高いグスタフ3世、カリスタの海に抱かれて、青薔薇を私は駄作認定していませんが、私が観劇した中では唯一、邪馬台国は駄作でした。

 

と、云うワケで観劇の最中に邪馬台国以来の「早く終わらんかな」という感情が心の奥に沸いた事を記録しておきます。

 

では、どんな所が駄作だったのかと云うと

※以下は、ネタバレあります。

 

 

 

元のストーリー?は権欧使節団でスペインに滞在している日本人が体験した事。

メインは現地の日本人奴隷の開放と云うヤツで、コレは良いと思います。

 

しかし、其れに付随するエピソードが無いワケではないのですが

・まどか(星風まどか)の元夫とキキ(芹香斗亜)さんが剣術学校時代の友人で、彼が居なければ今の俺は無い的なヤツ

・ずんちゃん(桜木みなと)は、そんなにダメ息子じゃなかった

・ゆりかさん(真風涼帆)の亡くなった婚約者が、和希そらの姉で、ゆりかさんの行動のせいで姉が亡くなったと思い込んでいる和希そらの復讐心

・ゆりかさんが得意とする夢想願流剣術は、守りの剣術との事なのですが、其れを強調する理由がイマイチよく分からない。

→このシーンは後半にハイライトがあるのですが、本当によく分かりません。衝撃的。

 

こんな感じで何点かポイントがあるのですが、演出の仕方?なのか分かりませんが、中途半端な感じで全然ピンと来ないのですよねー。

なのでラストの急展開なのか?のハッピーエンドだけでヨカッタやん?と言う感じなのですが、其のハッピーエンドでさえも

あっさり、ゆりかさんがスペインに居残るワケですが、今の時代でさえ異国に永住するって結構な勇気と決心が要るのに、そんな時代に簡単に成り行きでそんな事決めていいの?って云う浅はかさとか。

 

更に云うと、登場人物(まどか、キキさん)が自己紹介しないのですよ。

いつの間にか、

まどか→カタリナ

キキさん→アレハンドロ

になっていて、誰其れ?的な。

キキさんに関しては、自分の名前「アレハンドロ」よりも、友達であるピストルの「キキちゃん」を紹介していらっしゃいました(笑)

 

ゆりかさんは何度か名乗っていましたけど、打ち合いの中で名乗って終わりって云う(笑)名前聞いておいて??

在り来りな所で

敵「ムム、お主やりおるな。名を何と云う?」

ゆりかさん「蒲田治通」

敵「蒲田治通。覚えておこう」的な台詞も無いんですよ。

確かにスペインで日本名をフルネームで名乗って速攻、復唱出来たらそれはそれで突っ込まないといけない所だと思いますが。

 

そんなワケで、早くオチは来ないのか!?と思いながら見ていた私ですが

事前に「アレはギャグ作品だ」と云う意見を聞いていたので、吉本新喜劇風に観劇する事を思いつきまして

 

まどかが経営する宿屋に滞在する日本人奴隷達の所に、使節団メンバーが出入りする時に

「邪魔するぜ」

「邪魔したな」

の様な台詞を言うので

「邪魔せんといて」

  ↓

「ほな帰るわ」

  ↓

ズコーッ

と云う、ベタな展開があればギャグ作品としての一見所として面白いんじゃないかなぁと妄想してみたり。

 

そんなこんなでしたが、やはり宝塚と云えばのビジュアル。

ゆりかさんを筆頭に和装から洋装まで、全員が見目麗しくて素敵でした。

最近多い、ずんちゃんの金髪ロン毛で美しい青色の衣装。

まどかのゴージャスな喪服

キキさんの黒い衣装から艶やかな緑色の衣装

退団するもんち(星吹彩翔)の王様姿

美月悠の伊達政宗、つまり黒い眼帯に和装

この辺は見応えがあります。ほんとに見た目です。

 

そして、この作品最大の萌えポイントは

ラストのカタリナの夫になるならば、今この場で誓いのキスを!と盛り上がる中

サムライな治通ゆりかさんは

「武士が人前でそんな事」

と照れているところであります。さっきまであんなに強かったのに!?

まどかの前ではそんな小声で!?と言うGAP!ゆりかさん!?Σ(゚∀゚ノ)ノキャーとなります。

しかし、その数十秒後、熱い接吻を交わされていらっしゃいました(笑)

ココはキキさんに「するんかーい!」って突っ込んで欲しかったな。

 

後ろで、剣に溺れ頼りきってトゲトゲしていたずんちゃんが、其れをキキさんに指摘され心を入れ替える?のか「(剣術の)弟子入りさせてください」的に

キキさんに頭を下げて腕を指し伸ばしている小芝居が

かつての人気番組「ねるとん紅鯨団」ばりの其れであった事でした。

コレはコレで「え、ずんちゃん!?そんなにキキさんの事を!?」と言う妄想を掻き立てられてヨカッタです。

 

そんなワケで、前半色々と下げた事を書きましたが、パーツ毎では、小ネタ的な感じでそれなりに楽しんでいたみたいですね。

 

 

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