観劇日記-笑う男-
今朝のトーストは焼きすぎましたが、そこが香ばしく美味しかったです、こんにちは、にくです
いつも、当ブログにお越し下さりありがとうございます。
昨日笑う男を観劇してきました。
ストーリーの前知識は、公式サイトに書いてある程度しかなく、逆にその方が私は集中して観劇出来ます。
17世紀イングランドを舞台に貴族は贅沢三昧で退屈しのぎを探している。国民のほとんどは貧しくコンプラチコと云う子拐い集団が、子供を拐ってその身体を傷つけ見世物小屋に売る?
そんな対称的な世界が同じ時代に同じ国に存在している。
生まれによりその人間人生が決まっているという当時の常識が、ストーリーの根底に深くブレなく敷かれています。
女王陛下の「世の中は見えない、見ない方が幸せな事ばかりなのよ」的な台詞の後、デアの場面になるって、うまいこと作ってあるな。と。
まぁ様(朝夏まなと)のジョシアナ公爵
美しく気高く寂しげで色っぽさ満開。
高貴な私が醜く卑しい貴方を愛して差し上げるのよ、喜びなさいっ風だったのが
彼女はグウィンプレンの議会での告白?で全てを悟ったんでしょうね。自分が置かれている立場と廻りの思惑、自分の知らなかった世界が存在する事。聡明さが伝わって来ました。
本当に、ナイスキャスティング!!まぁ様にしか出来ない役ですね。
あと、セットもほとんど無い舞台上でまぁ様1人で歌う場面、1人でも流石の存在感で舞台を占められるの、流石元トップスター
-金持ちの楽園は貧乏人の地獄によって造られる-
この言葉がストーリーの全てだな、と。
山口祐一郎氏のウルシェス
こんな世界に生きながら二人の子を育て、愛情があふれ漏れ出している所が、地獄の中の救いだった。
最後のカーテンコールもウルシェスで出てきてくれました。
優しいなぁ。優しさが具現化したみたい。
注目のとしこさん(宇月颯)
あんなに男臭かった彼女が、こんなに華麗に美しいカッコ良い素敵な女性を演じていてびっくりしました。歌も綺麗。
ひっそり、女性化するのに時間がかかるタイプかと思っていたので。
これからも色んな舞台で活躍していって欲しいです。
宝塚現役時代にスカステの歌番組で僕こそミュージックを歌っていたのが、感情こもっていて本当に凄くヨカッタ。
夢咲ねねちゃんのデア
宝塚現役時代の舞台は見たこと無いのですが映像で見る限り、年上で気が強くちょっと性格悪いけど美しいからモテる系の役を多くやっていた気がするのですが、しかも地でやっている様に私は感じていたので、今回はその真逆の役(儚げで消えてしまいそうな妹)をちゃんと消えてしまいそうに演じていたので、ねねちゃんごめんなさい驚きました。
アイドルの様な透き通った甲高い綺麗な声なのに、パワフルで訴える感情がバンバン伝わって、身体能力が高そうな機敏な動きが凄い。
私としては、このストーリーをもう少し深く掘り下げて理解してみたいので、原作読みたいなぁと思ったのですが、日本語版が出ていないとは。
残念。英語で読んでみようか
音楽は、安定のフランクワイルドホーン
ハズれ無し
今秋にCDが発売されるそうなので、購入したいと思います。